一つのアプローチ(手法、戦略、パターン)にのっとって取引していると、調子の良い<好調期>と、調子の悪い<不調期>があることに気づきます。
これまでの取引を見直してみてください。
面白いくらいに勝てた日もあれば、負けが続いた日もあるのではないでしょうか?
そして負けが続いた日はトレードルールを破ってやりたい放題の取引をして、結果的に大損したことも・・・。こういった損益のサイクルは、特に取引記録をつけていると気づきやすいです。
今回は、損益サイクルを知って勝率を上げるテクニックをご紹介します。
PPサイクルを知ろう
トレーディングエッジ入門という本の中で、損益サイクルを「PPサイクル(ペイアウトサイクル・ペイバックサイクル)」と呼んでいます。
相場には波のうねりのように一定期間で繰り返されるパターンがあり、単一のアプローチで相場に挑むトレーダーもその影響を受けるのは言うまでもありません。
同じエントリーポイントであっても、相場のサイクルによって勝ちやすい時期と負けやすい時期があるわけです。
トレーダーは、いつも同じように稼げるわけではありません。それは相場が変わったことが理由かもしれないし、自分の内面が変わったことが原因かもしれない。いずれにしろ大事なことは、取引すべきでない時を知ることです。
真実は、何もしないことが時には最良の行動となるということであり、「何かをすること」と「何もしないこと」の対極をいつ、どのようにうまく行き来すればよいかを知ること
これは「デイトレード」という本に書かれています。
時には(というか大半の時間は)何もせず、じっと確率・収益性の高いタイミングを待つことが常に最善の行動ですし、どんな時に「じっと待つのか?」を知ることが勝ち組への一歩となるのです。
でも、FXやバイナリー取引においては、何もしないことが一番な時だってあるのです。
勝てるサイクルの時だけで取引する方法
バイナリーオプションでPPサイクルを応用できないか?
私も色々と考えたところ、とあるやり方を思いつきましたのでご紹介します。
勝率が下がってきたときに積極的にトレード!
例えば、過去の検証から平均して勝率6割になる手法があったとします。
この「勝率6割」という数字は、過去100回以上の取引を総合したところ、勝率6割になった、という意味です。
ですから、取引の途中では一時的に負けが続いて勝率3割になることもあるわけですし、逆に勝率8割になるときもあるわけです。
この勝率のサイクルを利用して取引するときと取引しない時を分けるのです。
具体的には、直近10回のエントリーポイントの勝率が3割を割ってきたら、次回以降からエントリーを始める、というやり方です。
トータルでは勝率6割なのに勝率が3割になっているのはある意味異常です。
・・・ということは今後は平均回帰の動きが見られ、勝率が跳ね上がるのではないか?と考えるのです。
これはある意味自分のトレード手法のサイクルに対する逆張りです。
しかし、勝率が全てであるバイナリー取引では、このような勝率が下がっているときに「平均回帰」を狙って取引を始めるやり方こそが効率が良いのではないでしょうか?
でも、勝率が一気に上がる・・・というわけではありません。
勝つときと負けるときが明確に予測できる=相場も確実に予測できる、ということになってしまいますからね。