
バイナリーオプションのトレードで使用される海外製のインジケーターを解析したところ、意外にも興味深いロジックが採用されていました。
今回は、そのロジックの詳細と、どのように活用できるのかを解説します。
このインジケーター単体では完璧ではないものの、他の分析手法と組み合わせることで、高い精度を発揮できる可能性があります。
実際のチャートでの使用例や、勝率を向上させるためのコツについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、本記事の最後に解析したインジケーターのダウンロードリンクを掲載していますので、興味のある方はぜひ試してみてください。
ロジックについて
今回ご紹介するロジックは以下の通りです。
- 1つ前の足の安値よりも次の足の始値が下にある
- 1つ前の終値よりも次の足の終値が上にある
- 1つ前の足の高値よりも次の足の始値が上にある
- 1つ前の終値よりも次の足の終値が下にある
この条件をローソク足として描くと以下のようになります。
ここで重要になるのが、「1つ前の足の安値よりも次の足の始値が下にある」「1つ前の足の高値よりも次の足の始値が上にある」という条件です。
これは下窓や上窓が開いていることが条件の一つになっていることになります。
24時間動き続けるFX市場で窓?
そう思われるのも無理はありません。
しかし、現実にはFXのチャートであっても視認するのが難しいレベルの窓が開くことがあるのです。

このような動きが一つの条件になっています。
そしてもう一つの条件が1つ前の高値や安値を終値で抜ける、というもの。
ヒゲではなく終値同士を比較することで、瞬間的ではなく、その時の市場参加者の総意を参考にしていることになります。
チャートを見てみよう
それでは、上記のロジックのシグナルをチャートに表示してみました。
使用したのはドル円5分足です。
3勝2敗
2勝0敗
3勝0敗

1勝0敗

2勝2敗

3勝1敗
なかなか良いサインが出ています。
サインのメリット・デメリット
- ローソク足の反転ポイントを可視化
- エンガルフィング(包み足)などのパターンを利用して、わかりやすくシグナルを出す。
- 短期トレードに適している
- スキャルピングやデイトレードでの活用が可能。
- 他の指標と組み合わせることで、フィルターをかけやすい
- トレンド相場ではダマシが発生しやすい
- 強い上昇トレンドではSELLサインが無効、強い下降トレンドではBUYサインが無効になりやすい
- サイン自体はそれほど多くは無い
サインの考察
このインジケーターが発するシグナルは、「瞬間的には窓が開いたものの、それを埋めて終値で前の足を抜けた」というものですので、反転の可能性を示唆するシグナルになります。
そのため、サポレジライン付近で生じると、今後の反転を示す信頼性の高いシグナルになります。
同じく上昇トレンド中の押し目、下降トレンド中の戻りの終わり辺りで生じれば、高勝率の押し目買い・戻り売り戦略として使えることになります。
ただしその一方で、横ばいのレンジ相場では信頼性が落ちてしまいます。
シグナルの精度を向上させる
では、このシンプルなシグナルの精度を向上させる方法について考えました。
案として浮かんだのが以下の3つです。
- 移動平均線(MA)との組み合わせ
- ボリンジャーバンド(BB)との組み合わせ
- RSI・ストキャスティクスとの組み合わせ
これらの中で、一番良かったのがボリンジャーバンドとの組み合わせです。
サインはかなり厳選されますが、かなり勝率がアップすることが分かります。
ボリンジャーバンドとの組み合わせ方
サインとボリバンの組み合わせ方は簡単です。
サインの出た足がボリンジャーバンドの±2σにタッチしていたらエントリーです。
エントリーする方向はバンドの内側になります。
ボリバンとサインを組み合わせたポイントは以下のようになります。
良い所でサインが出ていますよね。
ノイズ的な動きをシャットアウトして、勝率がアップしています。
まとめ
今回解析したインジケーターは、単純ながらも興味深いロジックを持っており、短期トレードにおいて有効なシグナルを提供してくれることが分かりました。
特に、ボリンジャーバンドの±2σとの組み合わせが最も効果的です。
逆にRSIやストキャスといったオシレーターとの相性はイマイチでした。
バイナリーオプションのトレードにおいて、少しでもエントリー精度を向上させたい方は、ぜひ本インジケーターを活用してみてください!
以下のボタンをクリックしたらダウンロードできます。