バイナリーオプションはFXから派生した金融商品で、世界的に人気が高いです。
バイナリーオプションの「binary」の意味は「二進法」です。
つまり「0」または「1」のうちのどちらの「option」(選択肢)があるという意味の投資商品です。
ある一定の設定された条件をクリアするかクリアしないかを二者択一で予想するだけというとてもシンプルなやりかたが受けています。
バイナリーオプションの投資対象は日経225株価指数など世界の株価指数やコモディティ(金や原油、プラチナなどの商品)など多くの金融商品で利用できますが、最も人気のあるのが通貨(為替)を投資対象としたバイナリーオプションです。
今回はそんなバイナリーオプションのメリットとデメリットについて解説します。
Contents
バイナリーオプションのメリット
バイナリーオプションの損失は限定されている
FXや株式投資などで大きな損失を出してしまった話はよく聞きます。
正直に言うと私も株式投資を始めた当初はかなり損をしてしまいました。
投資による損失の原因には倒産や衝撃的な経済ニュースの発表など様々ですが、結構多いのが、「ロスカットの遅れ」ではないでしょうか?
これってトレーダーは誰でも経験してることだと思います。
エントリーはしたけど、逆の方に相場が動いてしまって見る見るうちに含み損が・・・
もう少し我慢したら回復するんじゃないかとかロスカットしたとたんに、戻ってしまうなんて経験はあるはず。
そんな経験を何度もするとトラウマになってしまってどんどんロスカットが遅れてしまい最悪の場合、追証が発生することも・・・。
つまり、エントリーした時点でいくらくらいの損失が出るのかまったく解らない恐怖があるといえます
しかし、バイナリーオプションにはそんな心配は無用です。
チケットを買った時点で損した場合は買ったチケットの分だけ。
いくら相場が大きく動いたとしてもチケット代以上の損はありません。
バイナリーオプションの取引はシンプル!
バイナリーオプションの人気が高いのは、簡単な取引システムが投資の未経験者にもウケたからです。
「投資」と聞くと、やったことのない人にはすごく難しくて専門的な知識が必要だと思えるはずです。難しいチャート分析やファンダメンタルズ分析経済状況を理解するなど、とても自分には無理って思ってしまいますよね。
株式投資でもFXでも最低、チャート分析の基本くらは解っていないとどの銘柄を買っていいのかどの時点でエントリーすればいいのかさえも解りません。
株式投資では、トレードする銘柄の業種や業績もある程度は調べておかなくては倒産の危険性もあるので怖くてトレードできません。特に中期・長期投資の場合には銘柄分析が必要です。
それに比べて、バイナリーオプションではチケットを購入した時点よりも相場が上がるか下がるかを予想するだけです。
為替を対象としたバイナリーオプションでは円高になるのか円安になるのかを選択すればOKですが、同じ為替をトレードするFXでは上がるか下がるかの予想が当たったとしても、スプレッドなどがあるので利益を出すには ある程度の値幅が必要ですし、購入する時点やどこで売るかも考えなくてはいけません。
バイナリーオプションではそんなことを考える必要は全ありません。
バイナリーオプションの利益は値幅とは関係ない
トレードによる利益や損失は、自分がエントリーした時点の相場よりも値動きがあった場合に発生します。
つまり、買いでも売りでもエントリーしただけで相場が動かない場合には利益も損失もなし、動いた値幅に利益額も損失額も比例します。
しかし、相場に張り付いていてもほとんど動かないってことも珍しいことではありませんよね。
ところが、バイナリーオプションはほとんど動きのない退屈な相場でもしっかり利益を出すことができます!
為替のバイナリーオプションの場合、たとえ1銭の値動きしかなくても動いた方のチケットを購入していれば払戻金が受け取れます。上げ幅、下げ幅が少なくてもい払戻金が少なくなることはありません。
値動きの幅によって利益や損失の額が決まるFXや株式投資にはないバイナリーオプションの魅力のひとつですね。
バイナリーオプションは最低50円から投資できる
バイナリーオプションに魅力を感じるのは人それぞれでしょうが、私は最低投資金額が50円というところに一番惹かれました。
今まで株式投資、日経225先物、商品先物、FXの経験がありますけどここまで最低投資金額が安くから始められる投資商品は他にありません。
証券会社にもよりますが、バイナリーオプションの取引を始めるための最低投資額は50円~1,000円です。
今までは、小額資金で始められる投資としてはFXと言われていましたが、やはり数万円はスプレッドもあるので数万円は必要ですよね。
株式投資だと最低10~20万程度は必要ですし売り(空売り)からエントリーするためには信用取引が必要なので30万円の委託保証金が必要です。
デメリット
バイナリーオプションはAll or Nothing
バイナリーオプションは、All or Nothing Option(オールオアナッシングオプション)とも呼ばれています。
勝てれば多くの利益を得るが、負けるとすべてを失う2択の取引であるという意味です。
FXや株式取引のように小額の利益や損失ということはありません。
予想が外れそうだから、手数料だけの負けで撤退しよう・・・なんてことはバイナリーオプションはできないのです。
負ければその取引に投資した資金(チケット代)がすべて無くなってしまいます。
高い勝率を継続しなくてはいけない
上がるか下がるかの単純な予想をするだけと言ってもずっと予想が当たるとは限りません。
50%の勝率では総合的には資金は増えません。
FXや株式投資では大きな値動きがあれば一気に利益が増加するので勝率自体は低くても資金が増えることもありますが、バイナリーオプションでは基本的に勝率を上げることが最も重要です。
取引手法がシンプルなだけにギャンブル感覚のようになりやすいのですがそのように「勘だけに頼る」投資では勝ち続けることは無理です。
チケットが買えないときもある
バイナリーオプションの取引に参加するには相場が上がるか下がるかの予想をしてそのチケットを購入しなくてはいけません。
しかし、困ったことに上がる(コール)か下がる(プット)の一方に人気が集中してしまうと「完売」となって自分が予想する方のチケットが買えなくなってしまいます。
これは、証券会社が買いが集中した方の注文を締め切ってしまうために「完売」となってしまうのです。
これは、トレーダーにとってはものすごく大きな問題です!
いくら投資しようと張り切っていても参加できなくては利益を得るチャンスがないのですから・・・
では、なぜ証券会社は注文を締め切ってしまうのでしょうか?
これは、バイナリーオプションを取り扱う証券会社の収益構造のためです。
負けた方のトレーダーの掛け金からペイアウト倍率分のコストを差し引いた分が払戻金として勝った方のトレーダーへ支払われます。
このペイアウト倍率分が証券会社の利益となっています。
証券会社としては、上がる(コール)か下がる(プット)の注文が同程度であることが安定した収益が上がるので望ましいのです。
どちから一方に偏った場合、大きな利益になる可能性もあるかわりに大きな損失になるリスクを負うことになるのを避けたいために「完売」として注文を締め切ってしまいます。
メリットとデメリットを知ってプレイしよう!
以上、バイナリーオプションのメリットとデメリットでした。
バイナリーは他の投資商品と比べて大きなメリットもありますが、デメリットもあります。
それらの特徴を知った上で上手に運用していきましょう!
勝てる戦略さえあれば、比較的勝ちやすいのがバイナリーオプションです!