反発しやすいチャネルラインが表示される”Regression_MT4_V2″

ボリンジャーバンドのようなバンドが表示されるインジケーター「Regression_MT4_V2」をご紹介します。

他サイトではRegressionを絶賛してあるところもあり、確かにチャート見れば滑らかなチャネルライン内で見事に相場が推移しているため、今後の値動きの予測が立てやすいですよね。

バンドの外側にタッチしたら高確率で反転するため、バイナリーオプションで利用してもとても使いやすいインジケーターである印象を受けます。

しかし、一見するとパーフェクトなインジケーターほど注意が必要です。
シグナルインジケーターでもそうなのですが、ピタリと相場を当てるように見えるインジケーターはリペイントを疑ってください。

過去のチャートを見る赤いゾーンに入ると高確率で反発しているよう見えますが、これはリペイントである可能性もあります。
桂木愛用のバイナリーツール

 

Regression_MT4_V2のしくみ

Regressionとは線形回帰という意味で、中心のラインが回帰曲線というものが使われます。

回帰曲線とは、移動平均線と似たようなラインですが、一般的な移動平均線よりも滑らかな動きをします。

そして、回帰直線を中心として、その上下にフィボナッチを利用した標準誤差の線を表示させたのがこのインジケーターです。

パラメーター設定画面は以下の通りです。

回帰曲線を計算する期間やバンド幅などを変更することができます。
他にも色を細かく変えられます。

Regression_MT4_V2の使い方

Regressionは多くのバイナリーサイトで取り上げられている有名なインジです。

このインジの使い方として、バンドの赤いゾーンまで入って来たところで逆張りする方法が推奨されています。

どうでしょうか?
チャートを見ると、赤いゾーンに入ってきたところでキレイに反発しているのが分かります。

「これならFXでもバイナリーでも楽勝じゃん!」と思うのも当然です。

しかし、このインジケーターは計算の都合上、どうしてもリペイントするのです。
例えば下のチャートをご覧ください。

一番右のローソク足は、赤いゾーンには入っていることが確認できますよね。

回帰線のラインやバンドは下を向き、当たり前のようにこれから下げることを示唆しています。これは希望的観測ではなく客観的な事実です。

では、ここから反転して下落するのでしょうか?

その後のチャートをご覧ください。

あ、あれ?変わってる?
赤いバンドの中にあったはずの足が、気付けばミドルライン付近にあります。

ダマシ船に引っかかったみたいな印象を受けませんか?
Regressionはこのようにリペイントしてしまうのです。

リペイントするからこそ、赤いゾーンで見事に反発しているように見えるわけですね

つまりは、「リペイントをした結果、最高のポイントで反発したように見える」だけなのです。

リアルタイムで見ていけば、ダマシに合っていることも実は多いのですが、それが分かりにくいのです!

Regressionを使う場合は、「参考程度」にしておこう

Regressionは「使える!」と手放しで評価するサイトが多いですが、私は賛同できません。

なぜなら上記のようにリペイントするからです。
普通に使っていればこのようなデメリットは当然見えてくるはずなのに、それを「使える」と言うサイトはどうも信用できないですよね。

もちろんこのインジ自体が使えないとは言いません。
赤いゾーンに来たときに、他のサインやシグナルが点灯すればエントリーする、といったフィルタリングとして使うのはアリだと思います。

ただ、このインジケーターを過信しすぎないように注意しましょう。

リペイントするインジケーター=ダメと言うわけではありません。
ただ、使用する際は必ずリペイントの仕方や動きの癖などを理解しておきましょう。
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