Pivot(ピボット)というインジケーターをご存じでしょうか?
日足のデータを利用して、当日の意識されやすい価格を求める指標で、主に海外のトレーダーから非常に人気が高いです。
今回はピボットの概要、ピボットを表示するお勧めのMT4インジケーターをご紹介し、更にはピボットをバイナリーオプションで活用するテクニックについても解説します。
Contents
Pivot(ピボット)とは
ピボットとは「回転軸」という意味で、前日の日足の値を利用して、翌日のサポート&レジスタンスラインを求める指標です。RSIやADX、パラボリックなどで有名なW.J.ワイルダー氏によって考案されました。
ピボットは中央のピボットポイント(PP)、その上部に表示されるレジスタンスライン(R1~R3)、その下部に表示されるサポートライン(S1~S3)から構成されます。
これらのラインはその名前の通り意識されやすい価格となり、価格がラインに近づくと反発しやすい傾向にあります。
ピボットは海外のトレーダーからの人気が非常に高く、完全無裁量で求められるサポレジラインとしては、キリ番と同じくらい有用でです。
ピボットの計算式
ピボットは前日の日足の値から求めます。
最初にピボットポイントを求め、それからS1とR1、次にS2とR2・・・と求めていきます。
ピボットポイントの計算方法
まずは中央のピボットポイント(PP)から求めます。
- C=前日終値
- H=前日高値
- L=前日安値
中央のピボットポイントは、前日の高値、安値、終値の平均値になります。
S1、R1の計算方法
次にピボットラインに近いサポレジラインであるS1とR1を求めます。
- S1=PP-(H-PP)
- R1=PP-(PP-L)
S1とR1はピボットの中で最初のサポレジとなる重要なラインです。
S1はピボットポイントから前日の高値との差を引き、R1ではピボットポイントから前日の安値との差を加えます。
S2、R2の計算方法
S1の下、R1の上にある2番目のサポレジラインを求めます。
- S2=P-(H-L)
- R2=P+(H-L)
S2とR2は、それぞれPPに前日の値幅を加減算します。
S3、R3の計算方法
- S2=S1-(H-L)
- R2=R1+(H-L)
S2とR2は、それぞれS1とR1に前日の値幅を加減算します。
価格がS3やR3に到達した日はかなり動いた日で、ローソク足で見ると大陽線や大陰線になっていることが多いですね。
ピボットを表示するMT4インジケーター
Pivotは優秀な指標ですが、MT4にはデフォルトでは入っていません。
そのためカスタムインジケーターを追加する必要があるのですが、色々多くて迷ってしまうと思います。
そこで私のおすすめするピボットインジケーターをご紹介します。
それが「PivotPoints.All-In-One」です。
名前の通りピボットポイントを表示する機能が全て入っています。
PivotPoints.All-In-One
パラメーター設定について
設定できる項目は大きく以下の3つがあります。
- 計算方法
- 期間
- 表示方法
Calculation Method
Calaculation Methodでは、様々な計算方法のピボットを選択できます。
- Classical
- Camarilla
- Woodie
- Fibonacchi
- CPR
よく分からない場合普通のClassicalを使いましょう。
参考までに、計算方法を変更するとこんなにもピボットの値が変わります。
Calculation period
ピボットを計算する期間を選択できます。
ピボットは日足を使うのでDaiy(デイリーピボット)がお勧めですが、週足や時間足を使ってのピボットも表示できます。
表示方法
ピボットの表示方法も変更できます。
Show Only Recent Period(直近の足だけピボットのラインを表示するか?)の項目には、3つの選択肢があります。
これらを変更することで、直近の足だけに表示するか、それとも過去のピボットラインを表示するかが決められます。
ピボットをバイナリーオプションで使用する方法
ピボットはサポレジラインとして機能します。
このシンプルかつ最強の特徴はバイナリーオプションでも有効に活用できます。
まず一番簡単な手法は、その日初めてピボットポイントやS1~S3、R1~R3にタッチしたら逆張りをするというものです。
もうこれだけで十分勝てそうです。
これに加えて、現在使用している手法を組み合わせることで、より勝率アップすることが可能です。
こうすることでエントリーチャンス自体は少なくなりますが、その分だけ期待値を上げることも可能です。
ピボットはキリ番と同じくどんな手法とも相性が良いですから、ぜひ色々と試して検証してみてくださいね。