FXやバイナリーオプション等で取引する際に、事前準備として絶対に欠かせないのが手法の検証です。
手法の勝率やパフォーマンスなどを知っているのと知らないのでは、精神的に大きな影響がありますし、結果としてそれが収益につながります。
今回はバイナリーの手法の検証方法、そして最後にはバイナリーのオススメ検証ツールをご紹介します。
そのためにも、検証方法について学びましょう!
Contents
バイナリーでの検証とは?
- RSI70が買われすぎでローエントリー、30で売られすぎハイエントリー
- 2本の移動平均線のゴールデンクロスでハイエントリー、デッドクロスでローエントリー
- RSI70が70以上、ストキャスティクス70以上でローエントリー
など、バイナリーオプション用の手法は数多くあります。
「あ、この手法良さそうだな。よし、使ってみよう!」
と思って、すぐにその手法で取引してはいませんか?
ハッキリ言ってそれでは全くの準備不足です。
実際の取引をするまでに、使おうとする手法が
- どれくらいの勝率で
- どれくらいのエントリー頻度があって
- トータルで勝てるのか?
と言ったことを過去の相場で調べることが検証です。
過去のチャートを使って検証していきます。
過去検証の重要性
と言っても良いほど、バイナリーやFXでは検証が欠かせません。
なぜなら、過去の相場で利益を出せなかった手法は、お金をかけて取引する必要性すらないからです。
想像してください。
あなたが勝てると信じ込んでいた手法が、実は全くの優位性が無かったとしたら・・・。
お金を失って精神的にも金銭的にもダメージを食らうのが目に見えていますよね。
しかし、事前に手法について過去検証することで、その手法を使って取引する価値が本当にあるかどうかを確認できるのです。
また、相場はトレンド、ボラティリティ、動き方などが変化します。
その中で、手法がどのようなパフォーマンスを発揮しているのかを知ることができれば、取引する際の自信につながります。
検証方法について
検証方法としては、手動で検証とシグナルツールを作成して検証の2パターンがあります。
手動で検証
時間はかかりますが、誰でもやれるのが手動での検証です。
自分で決めた取引手法で過去相場から遡って手動で検証していきます。
- 実際の取引を行う際の相場の流れを読むことが出来る
- 相場観を鍛えることができる
- トレーダーとして大きく成長できる
以上の3つのメリットが少なくとも挙げられます。
過去のチャートをじっくりと見ながら検証するので、チャートを見る「目」はかなり養われます。
しかし、良いことばかりではありません。
当然ながらデメリットっもあります。
- 莫大な時間を費やしてしまう
- 客観的なルールだけではなく、主観的な要素や感情も入ってしまう
- その取引手法が過去相場において、全く使えない取引手法だった場合、大きな時間の無駄となってしまう
トレーダーが一つ一つエントリーポイントをチェックしていくため、どうしても膨大な時間がかかります。
時間をかけて検証しても、全然勝てない手法だった・・・と落胆することもあります。
また、検証中にどうしてもバイアスがかかって良い所だけトレードポイントにしてしまうリスクもあります。これをやってしまうと、リアルとバックテストの勝率が全然違っている!と言うことになりかねません。
ですので、手法に裁量が入らない場合は、できる限り次で解説するシグナルツール化して検証することをお勧めします。
シグナルツールを作成して検証
手法をシグナル化して、専用のツールで検証する方法です。
これにもメリットとデメリットがあります。
- 時間の大幅短縮
- 正確なデータの取得が可能
- ドローダウン、取引回数など様々なデータの取得が可能
シグナル化の大きなメリットは、時間短縮ができる上に、精度が高い様々なデータが得られる点にあります。
正直って、無裁量の手法ならシグナル化して検証するのがベストです。
短時間で沢山の手法の検証ができるので、勝てる手法に巡り合える可能性はかなり高いです。
その一方でデメリットもあります。
- 手法をシグナル化するためのハードルが高い
- MQLを独学で勉強するなら時間がかかってしまう
- 場合によってはお金がかかる
手法をシグナル化するためには、MQLというプログラミングをマスターしなくてはいけません。
プログラミング未経験者がこれをやる場合、かなり大変ですので時間がかかります。もちろんやる気さえあればゼロから始めても大丈夫です。
最近ではココナラ等でシグナルのツール化&バックテストを行ってくれるサービスもあります。これらは有料ですが時間短縮の意味も込めて依頼するの良いかと思います。
検証結果で注目するポイント
検証結果で注目するポイントは3つです。
- 勝率
- 検証期間
- 取引頻度
勝率
バイナリーオプションでは勝率が全てです。
勝率が損益分岐点を超えられるかどうかで、トータルで勝つか負けるかが決まります。
ですので、まずは損益分岐点をどれだけ超えられるか?が重要です。
検証ツールによっては、マーチンゲールをした際の勝率も表示されますが、見かけ上の勝率は上がったとしても、優位性が大きく上がるわけではないので要注意です。
ハイローオーストラリアの損益分岐点とマーチンゲールの有効性については以下の記事をご覧ください。
検証期間
検証期間は長ければ長いほど信用性は増します。
例えば、高勝率と言われるシグナルツールがあるとします。
シグナルツールの表示上はどれも高勝率でどこで取引しても勝てそうだと思います。
しかし、そのデータが直近1ヶ月分だったらどうでしょうか?
相場のトレンド方向やボラティリティは常に変化しています。
直近では勝率は高いものの、過去5年間のバックテストをした際に全く使えない勝率が出てしまったら、信用できるでしょうか?
長期の検証結果が良いものを採用しましょう。
取引の回数
過去5年間のバックテストを取ったとして取引回数が年間で10回しかなかったらどうでしょうか?
バックテスト期間が長かったとしても、トータルで50回の取引回数なら信頼性が少ないです。
統計的なデータで見るのであれば、もっと取引回数のデータが欲しい所です。
手法にもよりますが、最低でも母数となるデータ(取引回数)が最低でも200以上ないと、信頼性は欠けると私は考えています。
バイナリーオプションの検証が出来オススメツール
バイナリーオプションは業者が無料でデモトレード口座を用意しているところが多いですが、多くの経験を得るためには過去の相場をリアルタイムのように動かして検証・練習するのが一番です。
ツールを利用する検証だと、土日でも経験が積めますし、もし大負けしても金銭的な損失は一切ありません。
ここでは私がおススメする無料検証ツールを2つご紹介します。
MBO_Binary_Options_Simulator
MT4を利用してバイナリーオプションの練習が出来るツールです。
元々はリアルの相場を利用してバイナリーの練習をするためのツールですが、MT4のバックテスト機能であるストラテジーテスターと組み合わせることで、過去の相場を動かしながらバイナリーの練習ができます。
個人的にはこれがおススメです。
PABacktesterV3.1
これは過去のチャート値動きの中から、任意のポイントから先を見えなくするツールです。
先が見えませんので、次の値動きを予測しながらチャートを動かすことができます。
とてもシンプルで簡単に扱えますが、バイナリーの仮想売買はできません。しかし、その分だけお手軽で、先を読む練習にはピッタリです。
優位性のある取引をしよう
自分は優位性のある取引をしている!
と信じている人であっても、実は詳細に検証すると大したことが無かった・・・なんて話はザラにあります。
自分の手法を信用し、ルールから離れた取引をしないためにもしっかりと検証をしましょう。
そうすることで相場に対するより深い理解が深まります。
検証することで自分の取引に自信が生まれ、迷いやブレがなくなるのでしょう。